2024年9月上旬に、当校を卒業し、現在社会福祉士として活躍する卒業生たちが一堂に会する「OB・OGネットワーク」が開催されました。卒業生同士が再び顔を合わせ、現場での経験や悩み、そして今後のキャリアについて意見を交わす貴重な機会となりました。
- 開会の挨拶
OBOGネットワークのスタートは、開会の挨拶から。この3月に卒業した懐かしい顔がそろい、参加者は互いに再会を喜び合いました。会場は和やかなムードに包まれ、活発な交流が自然に生まれました。
- 先生からのお話
続いて、若尾先生から現役学生の状況や、卒業生と現役生、そして卒業生同士がつながる新たなコミュニティの必要性についてのお話がありました。先生は、ソーシャルワーカーを取り巻く環境が今後大きく変化することが予想されるため、仕事以外でもソーシャルワーカーとしてつながれる場が必要であると強調しました。特に、「卒業生自身が主体となってコミュニティを作り上げることが重要」と語り、多様なつながりが新たなソーシャルアクションにつながる可能性を示唆しました。
仕事のネットワークはもちろん大切ですが、それに加え、仕事以外で築かれるネットワークの価値にも触れ、卒業生同士がその絆を大切にして、これからの社会をより良くしていくために共に歩んでいくことが望まれました。
- 卒業生の近況報告
その後、参加者全員が自身の近況を報告しました。卒業後、それぞれが社会福祉士として経験したエピソードを共有し、「自分のやりたかったことにたどりついた」という喜びの声や、「新しい役割を任され、責任感を持って取り組んでいる」という感想が寄せられました。また、「4月から勉強の機会が減ったので、こうして仲間に会える場が本当にありがたい」との声もありました。
中には、「仕事の現場でクラスメイトに再会した」というエピソードも共有され、現場でのつながりが活かされていることが確認されました。悩みや課題を共有し、他の卒業生から助言をもらう場面もあり、互いに支え合う貴重な時間となりました。
- グループワーク
後半、3つのグループに分かれてグループワークが行われました。参加者は、現在の現場の課題や取り組みについて意見を交わし合い、現場での悩みや取り組みなど、具体的な話題を共有しました。「どのようにして問題に対してアプローチしているか」「自分たちの業務が地域社会にどのように貢献できるか」など、現状を踏まえた実践的な議論が展開されました。
また、今回のように卒業生同士が集まる機会を今後どのように続けていくかについても話し合われ、SNSも活用しながらオフ会のような形で定期的な集まりを設け、ネットワークをさらに深めていくといった意見もでました。
- 先生のコメント
学科の教員からは、実習とは異なり、現場でのケースを共有することができたことの意義を強調し、「卒業生同士がつながり、社会福祉士として互いに支え合える場を大切にしてほしい」とのメッセージを送りました。
若尾先生は、卒業生が社会福祉士となり現場で成長している姿を目にして「教員冥利につきる」と感慨深く語りました。特に、数か月前では試験対策で一問一答を一生懸命取り組んでいた学生たちが、今は現場でしっかりとソーシャルワークに向き合っている姿がとても輝かしく映ったと述べられました。そして、このOBOGネットワークを通じて、今後も卒業生同士のつながり続け、互いに助け合って成長してほしいとのメッセージが送られました。また、同期の横のつながりだけでなく、これから社会福祉士となる在校生や新入生とのつながりも活かし、今後もこのネットワークを発展させてほしいと期待が寄せられました。
まとめ
今回のOB・OGネットワークは、卒業生同士が現場の経験を共有し合い、社会福祉士としての役割を改めて確認する貴重な機会となりました。卒業生同士の交流は、今後の社会福祉士としてのキャリアに向けた大きな力となるでしょう。