言語聴覚士の働く場所は意外と広い!
この記事では、様々な施設で活躍できる言語聴覚士の就職先について紹介します。
医療施設
現在もっとも多くの言語聴覚士が働いているのは、病院・診療所などの医療施設です。
日本言語聴覚士協会の調査では、言語聴覚士の71.7%が医療施設に勤務しています。(2021年3月現在)
医療施設に勤務すると、様々な種類の経験を積むことができます。
・急性期(病気や症状が出始めた時期)
・回復期(症状が落ち着き、リハビリの期間)
・生活期(回復が進み、日常生活に戻る時期)
これらの時期の患者様に接して障害を改善させるために治療を行い、患者様が意欲的にリハビリに取り組めるようにサポートします。
近年は高齢化が進み、医療や介護が必要な状態があります。しかし、できる限り住み慣れた地域で暮らしたいという望みが多いのも現実です。
そのため、政府が推進している訪問リハビリテーションの需要も増えています。
【病院内の部署】
・リハビリテーション科
・耳鼻咽喉科
・小児科
・形成外科
・口腔外科
・訪問リハビリテーション
こどもの福祉・療育施設
・知的障がい
・発達障がい
・自閉症
これらの障がいは正常な発達段階を踏んでいる同年代の子どもと比べてことばに遅れがあり、集団や社会にうまくなじめない子たちの「ことばの獲得」をサポートします。
また、子どもの発達に不安を感じている、ご家族の精神的なケア。
家庭で行える訓練の指導をすることも、言語聴覚士の大切な役割になります。
本を読む、文字を書く、計算をするなど、学習面で困難を感じている学童期の子どもには、学習指導を行う場合もあります。
介護老人保健施設
介護老人保健施設とは病院でのリハビリを終えた後、自宅へ帰るためにリハビリを続ける施設です。
・施設で暮らしながら
・週に数日だけ通う
このように様々な利用方法があるのが特徴です。
通所リハビリテーション
利用者が可能な限り、自宅で自立した日常生活を送れるように、日帰りで訓練をしています。
身体障がい者療護施設
障がいをもっていて、日常生活で介護を必要とする方が入所しています。
身体障がい者福祉センター
障がい者の社会生活支援を行います。
今回ご紹介したように言語聴覚士の活躍できるフィールドは様々で、小さい子供からご高齢の方まで幅広い年齢層の方を支えられるお仕事です。