”お世話だけではない”介護の仕事の魅力ややりがい

少子高齢化し続けている日本。ニュース等でもよく取り上げられている"介護のお仕事"はマイナスなことが少なくないと思います。ここでは高校卒業後にしっかり介護を学び、資格を取得し、長年現場で働き続けている女性介護福祉士にお話を聞かせて頂きました。
介護の仕事の楽しさや、介護の仕事の幅広さなど笑顔いっぱいでお話してくださいました。

卒業生:Kさん
卒業 :1998年3月卒業(1期生)
施設名:社会福祉法人欣彰会 高齢者総合福祉施設 敬寿園

卒業後は高齢者総合福祉施設 敬寿園に就職し現在まで24年勤務。3人のこどものお母さんであり結婚・出産を経てデイサービスに異動し、現在はリーダーとして勤めている。

【目次】

[1]介護福祉士の仕事は"お世話だけではない"
[2]自分の"好きなこと"を仕事に活かせる
[3]介護福祉士としての"やりがい" "楽しさ" "魅力"とは
[4]利用者さんに"楽しんでもらう"ための工夫
[5]介護業界の変化について
[6]進路を検討している方へのメッセージ

 

[1]介護福祉士の仕事は"お世話"だけではない

介護の仕事は一見、お年寄りの”お世話をする仕事”というイメージがあると思います。
車いすを押してあげたり、歩けない人を支えて歩くことだったり、お食事ができない人のお食事の介助をすることが介護の仕事だと私も最初は思っていました。しかし、何年も働いていく中で介護の仕事はお年寄りのお世話をするだけではないんだなということがたくさんわかってきました。
お風呂に入ってもらったときに気持ち良くなってもらうために、自分が経験して良かった美容師さんのシャンプーの仕方をマネしてみたり、施設では誕生日会の行事もあるのでケーキ屋さんで見つけたケーキの盛り付け方をマネしてみたり、働く中で介護の仕事はこんなにいろんなジャンルあり、【自分で経験したすべてのことが活かせる仕事】ということがたくさんわかりました。

[2]自分の"好きなこと"を仕事に活かせる

趣味という趣味はなかったですが、【遊ぶこと】が大好きでした。遊びの中での経験で、お祭りの内容やお散歩企画の内容など、自分自身の体験から考え、企画することができました。また、遊びの中で知り合いも増え、それが経験値となり、重なって1つの企画が完成したりもします。
『みんながどうしたら楽しんで笑顔になってくれるか?』そんなことを考えながら仕事をしています。エンタテイナーみたいな感じですね!遊びで得た経験が今の仕事に活かされています!
介護の仕事は『自分の頑張ってきたこと、好きなことなど全てが活かされる仕事』だと思います。自分の音楽の経験(吹奏楽部、軽音部、合唱部(歌))や、スポーツの経験、好きなことを一生懸命頑張った経験など、全て仕事に反映することができます。いろんな職員がいるからこそ多様性が出てくるので「自分はこれしかできない」ではなく、それを自分の強みとしてお仕事に繋げ活かす事ができる事は、介護の仕事の魅力の一つと思います。

[3]介護福祉士としての"やりがい" "楽しさ" "魅力"とは

最大のやりがいは、【その方の役に立つことができ、『ありがとう』と感謝される】ことです。
介護の仕事にはこれ!といった正解はありません。いろいろと模索しながら、その方のことを考えます。大変なこともあるけど、自分が直接関わったことで、『よかった!楽しかった!ありがとう!』と言ってもらえることが自分自身の喜びにもつながっています。
就職して最初は【特別養護老人ホーム】に配属でした。365日利用者さんの生活を支える施設です。施設の中をご自宅と同様に感じてもらえるように工夫していました。
また、生活の中で、誕生日・お祭り・お花見・運動会・納涼祭など、さまざまなイベントが介護の仕事の中にあります。
行事の実行委員を通じで『みんなを楽しませる仕事』に関わり、自分たちも楽しみながら実施することで、利用者さんも私たち職員も皆で【楽しい!】を共有することができます。
みなさんが楽しんでいる姿をみると、私たちも楽しくて、感謝されると【役に立てた】と実感することができます。
デイサービスの現場でも、来ていただいた利用者のみなさんが短い時間の中で楽しく過ごしてもらうことを考えています。お風呂やリハビリを楽しみにしている人もいます。

[4]利用者さんに"楽しんでもらう"ための工夫

その人に喜んでもらうための【キャラ】になることをしています。
あるときは美容師さんのように髪を乾かし、あるときはメイクさんのように化粧をしてあげたり、あるときはパティシエのようにデザートをもりつけたり、リハビリをしに来られる方にはトレーナーのようになって「このように体操をすると生活の中でこんなことができるようになりますよ」と、アドバイスして一緒にリハビリをしたり、体調を気にされている方には女医さんのように「どうしたの?」と声をかけて話を聞いてあげて励ましたり、介護福祉士としてだけではなく、利用者さんに合わせて『いろんな職種になりきる』を意識しています。

[5]介護業界の変化について

介護の仕事は『お世話をする』だけではなく、幅広くなっていると感じます。
利用している人の求めていることも変わってきて「個別的に関わってもらいたい」「自分の楽しみに思っていることに満足したい」など介護で求められていることも多様化していて、それに応えていかなければならなくなっています。だからこそ介助するだけではなく、いろいろな知識や経験の中でその方に満足してもらえることをより多くのスタッフたちで支え、チームで考えて応えていく必要があると感じています。

[6]進路を検討している方へのメッセージ

進路を一つに絞ることはとても迷うことがあると思います。
介護の仕事はジャンル問わず、とても幅広いです。
具合が悪い人がいれば検温したりバイタルも計ります(※バイタルとは「脈拍(心拍)」「呼吸」「血圧」「体温」の4つを指します)。持病がある方に対してケアをする上では医療の知識もなければならないです。また、介護の中ではリハビリのお仕事もあるので作業療法士・理学療法士と一緒に連携することもあります。
全て専門職に任せるのではなく、日々知識を得る事、学ぶ事を怠らずに、介護サービスを提供する中で、必要な場面では介護職としてできる事に関わります。
介護の仕事は医療・看護・リハビリなどの仕事にも関われる仕事だと思っています。そしていろんな職種を網羅できる唯一の仕事なんじゃないかなとも思います!
楽しいことを考え、提供し、感謝の気持ちを頂いたり、とてもやりがいを感じ、役に立てていることを直接感じることができる素敵なお仕事です!

 

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