様々な体験が心におよぼす事とは〜PTSD・鬱から考える〜

PTSD・鬱とは

前回は『PTSD~心的外傷後ストレス障害』、特に自然災害後が要因となる事ついて述べさせていただきました。専門書によりますとこの障害、疾病は成人・青年・6歳以上の子どもについて適用するようで、〔実際に死に直面する。重傷を負う。性的暴力を受ける。〕などの出来事の体験からです。
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例えば近親者や親しい友人が受けた体験を耳にする。他人に起こった出来事を直接目撃する。家族、友人が暴力等により死亡する。事故死、自死での遺体収集作業要員として従事するなどから生じ、いくつかの複合要因を加味して診断されます。

仕事を通じて体験したこと

私が以前関わった方は被害妄想とうつ症状の強い人でした。既に精神科病院に20年近い入院中の男性でしたが、関東地方の私鉄に入社して1年に満たない時期に、【飛び込み自殺者】のご遺体収集に携わりしばらく食事もまともに摂れず、眠るとその場面が浮かび不眠が続き配置替えを願い出たそうですが、上司からは「誰でも1度や2度体験すること。」「我々がやらなければ誰がやるのか。」言われ移動させてもらえなかったそうです。

その後も症状は改善せず「うつ状態」が続き、その場面がフラッシュバックしてしまい出社できなくなりました。当時は今のように心療内科はない時代で、直接精神科受診となり「重度のうつ状態」と診断されたそうです。結局その後に幻覚も出現し「あやつられ体験」があり、現在の統合失調症と診断されています。ご遺体の搬出作業を体験しなければ、この男性は今でも何処かの私鉄マンとして働いていたのかも知れません。

現在の日本と心的外傷について

過去には【日航ジャンボ機の墜落事故】【地下鉄サリン事件】【阪神淡路大震災】【アメリカ同時多発テロ】【熊本地震や西日本豪雨】・・・・・そして3・11【東日本大震災】ではテレビ画面に繰り返し流される惨事が人の心に様々な波風を立たせている現実があります。

3・11後の福島県では原子力発電所の放射能漏れ事故で、4万人以上の人々が県内外に避難しています。約2300人が震災関連死(直接死は1605人)で、震災関連自殺者が福島県で99人、岩手県48人、宮城県53人・・・2018年11月時点の集計。

そして今でも全国各地に5万人以上の人々が避難生活をしています。先に述べた自殺者は震災で家族や家を失った事からの喪失感や心的外傷・・・いわゆる「トラウマ」が原因とされています。

訪日したローマ教皇報道で、赤ちゃんをおぶった少年の写真が何度か映し出されていました。おぶった弟か妹を火葬するための順番待ちのひとコマです。この写真の少年の消息は分からないそうです。自然災害でなく人類が起こした惨事です。ローマ教皇も人類の犯罪と断言しています。言い換えれば避ける手立てがあるはずです。

このように人は様々な出来事を通して心に傷を負うことがあります。そのことからトラウマが生じ「うつ」になることも考えられます。『三つ子の魂百までも』ということわざから関連して次回は『人』の幼少期の体験から考えたいと思います。

これら様々な出来事に対して、社会福祉士・精神保健福祉士は当事者(被災者など)に寄り添い解決の道筋を一緒に考え、その人の回復力を引き出していく仕事をしています。その基本となる学問が『社会福祉士学』であり、技術としては『相談援助技術』なります。ただ現実的には複雑な要因が絡むので、マニュアル通りにいかない「柔らかな頭」が必要となります。

このように社会福祉士・精神保健福祉士の活躍のフィールドは広く、それと同時に幅広い知識が必要となります。

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