保育士科の由美子先生です。
今年の春卒業した学生たちは、社会人1年生として全力で走っている真っ最中。
4月のころは右も左もわからず、ただただ不安で、担任だった私の『由美子ライン』は「ライン!!ライン!!」と彼らの代わりに何度も叫び、「疲れた!」「わかんない!」という文字が躍りました。
初めて出会った子ども・保育士の先輩・保護者・・・。自分がどう振舞えば正解なのかもわからず、肩に力が入ったまま疲れだけが蓄積していく卒業生に「ゴールデンウィークが終わるまでは落ち着かなくて当然だよ。始まったばかり。」と励まし続けました。
ゴールデンウイークが明けたころからラインの相談が変わってきました。
「いつも遊びがマンネリなのか、子どもがお部屋を走っちゃうんだよ。どうすればいい?2歳だから約束したってわかんないよね。」
「由美子は0歳児クラスでどうやって遊んでたの?何なら楽しい?」・・・と。
自分の保育を何とかしたい!子どもと楽しく遊びたい!という相談が増えてきたのです。
なんとうれしいことでしょう!自分のことで精一杯だったあのころからステップアップしています。
「保育園にあるもので工夫してごらん。ブロックやおままごとのおもちゃだけじゃなくて、一緒にバンダナを出すと、いろいろな見立てつもり遊びができるから楽しいよ。」と伝えると、
「工夫するとか考えること忘れてた!新しい遊び新しい遊びって常に考えてた。良かった聞いてみて!」と返事が来ました。
その後早速実践したらしく、「雨だったしバンダナたくさん持っていったら、ブロックとか、食べ物包み始めて、お買い物してた!そんでもって頭に巻いてお料理してた。給食のとき先生がバンダナ巻いているから真似したのかなぁ?」と子どもたちの楽しい様子を報告してくれました。
保育士1年生は1年生らしく、悩んで、立ち止まって、誰かに支えられて少しずつ成長していきます。
『子どもの笑顔のために』と考えて、保育を作っていこうとしている姿や、「とにかく子どもがかわいくって、いやなこともあるけど楽しい!」とラーメン一を緒にすすりながら話してくれる卒業生に励まされているのは由美子先生です。
自分らしくがんばってください。
いつでも学校で待っています。