言語聴覚士の必要性

こんにちは。言語聴覚士の室田です。

言語聴覚士という仕事が世の中にあまり知られていない反面、社会にとても求められている職種であることはご存知でしょうか?どんな背景があって需要が増えているのか、ご説明します。

 

1、超高齢社会の到来

日本は高齢化が深刻に進んでいます。
2065年には、75歳以上が人口の25.5%を占め、平均寿命は男性85.0歳女性91.4歳へ延長することが推計されています。
高齢化に伴い、認知症によるコミュニケーション障害や、加齢による摂食嚥下障害や、
麻痺や失語症や構音障害など後遺症を抱えたまま生活する高齢者が増加しています。

また、高齢者が高齢者を介護しなくてはいけない老老介護という状況にも直面しています。
このような背景の中、高齢者のコミュニケーション障害や摂食嚥下障害を支援する言語聴覚士の必要性は年々高まっています。

 

2、地域包括ケアシステムの構築

超高齢社会を受け、厚生労働省では「地域包括ケアシステム」の構築を推進しています。
可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最後まで続けられるよう、地域単位での支援・サービス提供を整備しています。
重度の要介護状態の方から、軽度の介護予防を主とする方に対し、生活の維持や社会参加を目標とする様々なサービスや事業が行われています。

言語聴覚士も地域包括ケアシステムを支える大事な一員です。

 

3、救急医療の高度化

医療の進歩に伴い救命医療も高度化し、医療的ケアを必要とする子どもや重度の後遺症を抱えた高齢者が増加しています。

食物を全く食べられない重度の摂食嚥下障害や、話し言葉でのコミュニケーションが難しい重度の言語障害の方々への支援の必要性はとても高いと言えます。

また、外出が困難で医療機関にかかることも難しい場合は、訪問リハビリテーションの活用が求められています。

 

4、支援の必要な子どもの増加

自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害、学習障害などといった発達障害をお持ちの子どもや大人が増加しています
小さい頃は特に、「言葉が遅い」「発音が曖昧」などの言葉の問題をお持ちの場合が目立ちます。

一方、医療的ケアが必要な子どもたちも前述のような背景によって増えています。

病院・クリニック、施設、通所・通園、在宅、学校など、様々な場で言語聴覚士の需要は年々高まっています。

このような社会背景から本校では、”病院のほか施設や在宅でも活躍できる言語聴覚士”を養成します。

 

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