キャリアデザイン・コミュニケーション科(以下、「CC科」と呼びます)では、様々な学習体験を通して、学生一人一人が自己実現を図るために毎日取り組んでおります。そのCC科では、後期より「手話」の授業が始まりました。
講師をお願いしている先生は 冨田 有里奈 先生です。実は富田先生は、今年の3月に「こども福祉科」を卒業なさった、ピッカピカの卒業生です。
富田先生は卒業後、放課後等デイサービス児童発達支援施設に就職なさいましたが、日常的に手話による会話を行っていらっしゃるなど、手話について極めてご堪能なため、お忙しい中特別に講師をお願いしました。
「手話」の授業では、最初は一文字に対応する「指文字」の学習を通して、自分の名前を表現して自己紹介をする取り組みを行いました。
10月9日(火)の授業では、いよいよ本格的な手話で、まず数字を用いて、自分の年齢や誕生日、家族の人数等を表現しました。また、10月16日(火)の授業では、自分の出身地や住んでいるところ、自分の仕事(学校名)の表現方法を学びました。
学生たちも、お互い同士手話の表現を見合ったり、授業開始・終了の挨拶も手話で行っておました。さらに本校では、毎授業の最後に、その時間の学習の点検と振り返りのために「小テスト」を実施しております。この授業は、手話による解答が行われていました。
CC科の学生たちにとって、一つ一つの表現を楽しみながら、「手話」という言語がより身近になっていきました。
もちろん、既存のテキストだけではなく、手作りのテキストを活用して授業は進められておりした。
講師の冨田先生は、在学中は本校唯一のサークル「クワイヤー」の一員として、学校内はもちろん地域の催しや施設等の訪問して楽しい歌声を披露していました。もちろん、歌いながら歌詞を手話を表現する振りも工夫していました。
また、最終学年で取り組む「卒業研究」では、「健常者がろう児と共存関係を築くには」をテーマに、小学生と聴覚障害のあるお子さんとの関わり等の研究を行いました。その研究の一環であるダンスの取り組みが、昨年の11月、NHK Eテレの「Eダンスアカデミー」でも取り上げられました。(卒業研究の様子は、学校長ブログ「卒業研究発表会:前半 」をご覧ください。
本校の卒業生は、学校での実践的な学びを経て、関係する業界の一員として、専門性に裏付けられた取り組みを行っております。
今回の冨田先生のように、その成果の一端を後に続く後輩たちのためにご指導いただくことは、学校としてもとても名誉なことですし、たとえ学科は異なっても、何よりも学生たちにとっての大きな目標となります。
冨田先生。引き続きよろしくお願いいたします。