本校の上部組織である「滋慶学園グループ」では、世界各国の大学や専門学校と提携を結んでおります。その1校である、ウェストフロリダ大学(UWF)の学生5名が、UWFジャパンセンター所長のDouglas博士とともに、来日なさっております。
滞在中、滋慶学園グループの学校にもそれぞれ訪問しておりますが、5月25日(木)と26日(金)は埼玉を訪れ、本校埼玉福祉・保育専門学校が対応させていただきました。
埼玉におけるプログラムとしては、まず25日に今や埼玉を代表する国際的な観光地となっている、小江戸川越を堪能していただきました。
朝からの小雨も上がり、観光名所となっている時の鐘、喜多院や氷川神社などの社寺、蔵づくりの街並み、菓子屋横丁など、小江戸文化に浸っていただきました。
昼食は武蔵野うどん。箸を使うことにはまったく抵抗がありませんでした。小江戸散策を終え、最後は「御朱印」をお土産に持って、川越を後にしました。
翌26日は、大宮にお越しいただいて、さいたま市漫画会館、さいたま市大宮盆栽美術館、さいたま市大宮盆栽美術館の見学を行っていただきました。
当初は予定に入っていなかった漫画会館でしたが、到着するなり博士や学生のリクエストがあり、立ち寄ることとしました。
漫画というよりも風刺画の展示が多かったですが、特に鉄腕アトム(アストロボーイ)には興味を持っていただけたようです。
盆栽美術館ではあいにくの雨模様でしたが、こちらの想像以上に関心が高い学生もいて、シャッターを押したり英語表記の案内をじっくり読んだりしており、声をかけて退館を促さないと時間オーバーになるほど興味を持っていました。
歴史と民族の博物館では、土器や縦穴式住居、出土品など熱心に見学しました。
Douglas博士からは「来年はここに半日はいたい」などと、リクエストも頂戴しました。
午後は、いよいよ埼玉福祉・保育専門学校にお越しいただきました。
校舎を入ったところには、保育士科の学生の製作による「ウェルカム・ボード」を設置し、学校全体での歓待を表させていただきました。
特に、ウェルカム・ボードの切り絵は、保育士科1年の 与曽井 さんの作品です。すばらしい作品となっていますね。
まず自己紹介。介護福祉士科の学生より記念の品の贈呈。続いて昼食をともにしながらの歓談、ゲームなどと、同世代同士、だんだん打ち解けていきました。
交流に関しては、UWFにお邪魔することになる、社会福祉士科2年生を中心に行いました。
交流では、我が国伝統の遊びの「折り紙」に興じるなど、アメリカではなかなか体験が難しいことも経験していただきました。
最後に、学生同士いろいろ質問をし合いながら、それぞれの文化や学びの方法などについて、話し合いを行いました。国は異なっても同じ若者として、様々なことを共有することができました。
楽しい時間もあっという間に過ぎ、いよいよお別れの時間です。「Thank You」「See You Again」などの言葉を交わしあい、埼玉での2日間の研修も無事にお開きとなりました。
UWFの学生は、5月半ばに来日し、6月上旬には関西に移動して、関西の学校との交流が行われます。滞在期間は5週間に及ぶようですが、その中の埼玉2日間はいかがだったでしょうか。
東京や大阪、京都にはない埼玉らしさをご堪能いただけたのではないかと思っております。
「国際教育」を理念の一つとしている本校にとって、今回の交流では、国際感覚が体感できるとともに、同世代との交流を通して、これからの社会の多様性も理解できたのではないでしょうか。