前回の課題を乗り越え、目標達成へ【調理師科の販売実習】

調理師科2年生は、7月13日と20日に今年度2回目となる販売実習を実施しました。前回の販売実習では、予約段階での数量設定や原価計算が十分に詰められておらず、実習が始まる前の時点で目標金額に届かない計画となっていました。学生主体で企画から運営までを行う取り組みは、自由度が高い一方で、数字を扱う難しさがそのまま結果に表れるという現実を学生たちは身をもって経験しました。計画の甘さは、当日の製造ロスや販売数の不足につながり、学生たちにとって悔しさの残る実習となりました。

今回の実習では、その反省を真剣に受け止め、学生たちは計画段階から丁寧に準備を進めていました。ロスを見越した数量設定、販売目標に対する現実的な計算、当日の流れを踏まえた役割分担など、前回よりも明らかに精度の高い計画が立てられていました。特に、数字を扱う際の慎重さや、計画が結果に直結するという意識が強くなっていることが印象的でした。その結果、今回は設定した目標金額を達成することができ、前回の経験が確かな成長につながったことが学校としても強く感じられました。

当日の運営では、学生たちが前回の経験を活かしながら、状況に応じた判断を行う姿が多く見られました。販売の流れが滞りそうな場面では、学生同士が声を掛け合い、役割を柔軟に入れ替えるなど、現場で必要な判断を自分たちで行えるようになってきています。また、お客様の動線を見て案内の仕方を変えたり、混雑が予想される時間帯に合わせて提供の順番を調整したりと、状況に応じた改善が自然と行われていました。こうした判断は、初めての販売実習ではなかなかできないことであり、経験を積んだからこそ身についた力だと感じます。

一方で、改善すべき点も明確に残っています。計画段階での数字の詰めがまだ甘い部分があり、想定外の状況に対する判断が遅れる場面も見られました。また、学生主体で進める取り組みだからこそ、意見のすり合わせに時間がかかる場面もあり、計画の段階での意思統一が課題として浮かび上がりました。これらは、経験を重ねるほどに気づける“次のステップ”の課題であり、学生たちがさらに成長するための大切な学びです。前回の課題を乗り越えたからこそ見えてきた新たな壁であり、次回の販売実習に向けて取り組むべき重要なポイントでもあります。

今回の販売実習を見守る中で、2年生には前回にはなかった“自覚”が芽生えていると強く感じました。自分たちの計画が結果に直結することへの責任感、前回の悔しさを次に活かそうとする姿勢、仲間と協力しながら運営を改善しようとする意識など、担当教員ではない立場から見ても、学生たちが確かな成長を遂げていることが伝わってきました。特に、計画段階での慎重さや、数字を扱う際の意識の変化は、社会に出てから必要となる力につながる重要な成長です。

販売実習は、単に商品を販売するだけの取り組みではありません。自分で考え、失敗し、改善し、また挑戦するという、社会人として必要な力を育てる場です。今回の実習は、前回の経験を踏まえた“確かな成長”と“新たな課題”が見えた、2年生にとって大きな意味のある実践となりました。学生たちは現在、次回の販売実習に向けて、計画の見直しやロス削減の工夫、運営の改善など、より実践的な準備を進めています。次回の販売実習は後期に実施予定で、新しいチャレンジにも挑戦します。新たな課題も生まれてくるかと思いますが、今回の経験を糧に、学生たちがさらに大きく成長してくれることを願っています。

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