卒業生が在校生をサポート!学びからのリアルな経験がもたらす力
学校を卒業し、現場で活躍する卒業生たちが、在校生に向けて国試合格の道のりや学びの工夫について学校に来て語ってくれました。彼らの体験談には、在校生が「一人ではない」と感じられる温かいメッセージが込められていました。
学習スタイルの工夫と日々の生活
卒業生たちは、それぞれの「1日の流れ」を自分に合ったスタイルで築いていました。平日の日中(授業の前)や休日は、学校の図書室や大宮区役所の図書館、喫茶店などで勉強に取り組み、家では集中できない分、環境を工夫していたそうです。ある卒業生は「スキマ時間」を最大限活用し、通学時にはスマホアプリやYouTubeを使って勉強し、知識を定着させていたと語ります。
また、国試直前の12月からは、仲間同士でモチベーションを高め合いながら一緒に勉強する日々が続きました。年末年始の学校が休館となった期間は、図書館の会議室を借りて勉強するなど、正月気分を返上して生活の一部として試験勉強に励んでいました。
クラスメイトとの支え合い
卒業生たちはクラスの仲間と励まし合うことの大切さを強調しました。「一人じゃない」という安心感が勉強を続ける大きな支えになったと話します。特に社会福祉士を目指す仲間が身近にいることが、日々の勉強や精神的な負担を軽減してくれたといいます。試験前には一問一答クイズを出し合い、お菓子を持ち寄ってリラックスしながら勉強を共有する時間もありました。
また、「苦手と仲良くなる期間」を設けて苦手科目を集中的に克服する取り組みも仲間からのヒントをもらって行っている卒業生もおり、仲間同士で助け合うことで一人では解決できない問題にも取り組めたと話します。
初見をなくすための反復練習と試験対策
卒業生たちは、試験本番で「初見」を減らすため、過去問や模擬試験を徹底的に活用しました。過去3年分の問題や模試の見直しに取り組み、本番と同じ形式で練習を重ねたことで、本番への自信に繋がったといいます。特に、「一問一答」を繰り返し解くことで、短期記憶を反復して知識を確実にする工夫もしていました。
さらに、在校生に向けて「スピード感を大切にし、分かる問題と苦手な問題をしっかり区別して学習する」ことをアドバイスしています。こうした積み重ねが、本番の実力につながりました。
卒業後も続く仲間とのつながり
卒業生たちは、卒業後もソーシャルワーカーとしてのネットワークを大切にしていると話しました。現場で働く中で、社会福祉士養成科の卒業生と会うこともあり、OBOGネットワークのつながりがソーシャルワークの実践に役立っているとのことです。このつながりは、今後在校生が社会に出たときにも大きな支えとなるでしょう。
卒業生からのメッセージ
「仲間と共に成長しよう」という卒業生たちのエールには、試験勉強の辛さや不安を乗り越えてきた先輩としての温かい励ましが込められています。在校生にとって、卒業生が身近に感じられるこのサポートは、国家試験に向けた大きな力になることでしょう。
卒業生たちが歩んできた道のりを参考に、在校生たちも仲間と共に明るい未来へ進んでいってほしい