埼玉福祉保育医療製菓調理専門学校では毎年、調理師科1年次を対象に国際教育の一環としてイタリアのICIF(イチフ)から野沢寛夫先生にお越しいただき特別実習を実施しています。
ICIF(イチフ)とはピエモンテ州の政府が認定する、イタリア料理の基礎と食文化を伝えるプロ養成校です。
現在も日本だけでなく韓国、アフリカなど様々な国の方がイタリア料理を学びに来ているそうです。
野沢先生は日本の調理師学校を卒業後イタリアへ渡り、20歳から~現在までイタリアで過ごされています。
渡伊されたときは1970年、日本にイタリア料理店はまだ3店舗。
外食元年と言われやっとファミレスやファーストフードの外食産業が出始めた年です。
イタ飯ブームがくるのは1980年後半なので、ずっと早くからイタリア料理に注目していました。
今回の特別実習で実施した内容は2品
・ペコリーノチーズ風味マッシュポテトのせ黒鯛のオーブン焼き
・トマトソースで煮込んだミートボールとペンネのティンバッロ
イタリアに渡って50年以上の野沢先生の現地でのお話や、日本とイタリアの違い、初めて扱う食材も多々あったので学びと発見の埼玉福祉保育医療製菓調理専門学校らしい、いい経験ができました。
授業後には野沢先生から、『ユニークさを感ずる学生の方が多く、直接弟子にしてくださいという申し出に若さと意気込みを感じ、体を動かすことが苦でない間に修行して欲しいと願わずにはおられないものを感じました。世の中が進んでも現場に入れば、技術的な成長の前に我慢という無形のものが求められる職業でもあることを伝えることも役目に含まれることを感じております。』との言葉もいただきました。
時代とともに働き方が変わってきているので、2年間または1年間の学びを経てきちんとした職業人とし社会に送り出せる学校でありたいと改めて感じました。