新型コロナウイルス感染症の影響による緊急事態宣言も解除され、飲食業界も少しずつ元気を取り戻しつつあります。ですが、飲食業界の将来について、まだ不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そこで、当校で養成している調理師・パティシエにスポットをあてて、それぞれのお仕事の働く場所の多様さを知って頂く事で不安解消につなげて頂きたいと考えています。
調理師の職場
はじめに、調理師の職場についてご紹介させていただきます。
調理師の職場というと、最初に浮かんでくるのはレストランでのお仕事かと思います。
もちろん、それだけではありません。結婚式や会合・宴会・各種イベントを行うようなラグジュアリーホテルも調理師の方の活躍されている職場です。
テレビなどで「5つ星のホテル」や「4つ星ホテル」といわれている高級なホテルを思い浮かべて頂くと良いと思います。
こういったホテルでは、最高級の食材やロケーションを活かして、贅沢なひと時を調理師の皆さんが提供されています。
それ以外には、カフェや給食・病院食を作る調理師の方もいらっしゃいます。
こちらのお仕事は、ホテルのような非日常の特別な1日を彩るのではなく、日常を彩る仕事と言えるかもしれません。これも生活を支えるとても素敵な仕事です。
場所でなく何を作るかで見ていくと、フレンチやイタリアンだけでなく、日本食や中華料理などの様々な専門性を活かし食事を提供するのも調理師の方のお仕事になります。
簡単な説明ではありますが、調理師は人が食事をするという行為をする場所の全てが、仕事範囲と考えて頂いても間違いではありません。
調理のお仕事は、本当に活躍のチャンスがたくさんある魅力的な職場と思っていただけたら幸いです。
パティシエの職場
次にパティシエの職場について触れさせていただきます。
パティシエの方が活躍している職場で真っ先に思いつくのはケーキ屋さんですね。こちらも広い職域があります。
ホテルでは、ウエディングケーキやスイーツブッフェ、コースのデザートなども、パティシエの皆さんが製造されています。もちろんケーキだけでなく、アイスクリーム、パフェ、チョコレートなども製造しています。
場所によっては、スイーツだけでなくパンも作っているパティシエの方もいらっしゃるくらいです。
また、レストランやカフェでスイーツを製造されているパティシエもいますし、当校の卒業生では和菓子店で和菓子を作っている方もいらっしゃいます。
最近は、百貨店で並ぶ有名店のケーキは大量生産に対応するためアトリエで作られているものもたくさんあります。
また、こういった人の手だからできる細やかな仕事はAIや機械では対応することが出来ずに、これからも必要となる仕事と言われています。
最後に
調理師やパティシエを進路にお考えのみなさん。今、新型コロナウイルスによって大きく時代は変化をしていますが、人間が生きていくうえで食べるということは欠かせないことで、調理師・パティシエは必ず残る仕事です。
食の未来はこれからたくさんの可能性があります。是非、やりたい仕事を自分の一生の仕事にしてください。