災害時(後)の心のケアを考えてみる

次々と台風に襲われている日本列島。
今回は首都圏を含めた東日本にも大きな被害をもたらしています。
千葉県、茨城県、福島県ではまだ全容がつかみきれていないようですが、まだ広がりそうで心配です。

2011年3月11日の東日本大震災以降、毎年のように大きな自然災害が続いていますが
そんな自然の営みの中で、『人』と言うものは人生の中で様々な危機に直面します。
進学や入学卒業、就職・結婚・出産・転職・老齢・死、と言うものはある程度予測や予想ができますが、
病気やケガ・交通事故・事件に巻き込まれる(加害者、被害者)・地震・落雷・火山噴火・津波など
想定外の被害をもたらすものや、紛争や戦争など個人の力では防ぎきれないような予測できない危機があります。

今回からはこれら予測できない危機の中や後に生じやすい
『PTSD…心的外傷後ストレス障害』『うつ病』『引きこもり』『孤独死』『自殺』について順次、
時間やコマ数が許される中でお伝えできればと考えています。

その中でPTSDの主な症状は【再体験→思い出したくないのに思い出してしまう。】
【回避・麻痺→なるべくそういった気持ちを回避する。喜怒哀楽が麻痺してしまう。】
【過覚醒→いつも気が張り詰めて神経過敏になる。】などの≪こころの後遺症≫です。

今回の河川の決壊画面は3・11の三陸沖の津波を思い返され、
少なくない人々にフラッシュバック現象を生じさせています。
この現象はテレビ映像が断片的に流されるような体験で、
思い出したくない体験・心の奥底に封じていた事象が蘇るなど先に述べた再体験です。
当時よりスマートフォンなどの性能が向上した視聴者提供画像を入手したマスコミによる映像報道なのですが
臨場感がありますが被災者や残された家族関係者にとってはどのように受け止められているのでしょうか。

先に述べたPTSDの症状が1ヵ月以上たっても続いてしまうと、
その記憶が時間と共には薄れないという状況になってしまいます。
しかし災害イコールPTSDという単純な事ではなく、
その辛さからうつ病に発展したりパニック障害やアルコール依存症になる人もいます。

「目の前で家族が流された」「携帯の声が途切れた」「知人母子が車ごと流された」等々や、
復旧復興で「ようやく泥をかき出したのに」「水浸しになった家具を運び出したのに」
…『また台風』『また大雨』など心をくじけさせるような現象が続いていますが、
大切なことは継続した支援と被災当事者の気分転換や苦しい事をためこまず外に出すこと。

食事や睡眠をしっかり取り過労に気をつけるなど、無理をせず自身での心のケアに取り組むことです。
PTSDは文字通り心的外傷後ストレス障害です。災害だけでなく戦争や交通事故(加害・被害)、
犯罪・DV・いじめ、家族やペットの死など様々な要因から生じた心への外傷です。
次回はPTSDから生じやすい『うつ病』『ひきこもり』についてお伝えする予定です。

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