こんにちは。言語聴覚士の室田です。
言語聴覚士の仕事についてお話をすると、真剣にお話を聞いてもらえ、「言語聴覚士についてもっと知りたい!」「言語聴覚士になりたい!」と沢山のコメントを頂けるようになりました。
今回は、どうしたら言語聴覚士になれるのか、お話をしたいと思います。
1. 言語聴覚士になるには
言語聴覚士になるには、高校を卒業後、言語聴覚士学科のある3〜4年制の専門学校や、4年制の大学に進学します。大学を卒業されている場合は、2年制の専門学校か大学院専攻科に進学します。
必要な科目を学ぶことで言語聴覚士国家試験の受験資格が得られ、毎年2月にある国家試験に合格すると、言語聴覚士資格が取得できます。
高校生で言語聴覚士について知りそのまま養成校へ進学する方のほか、社会人になってから言語聴覚士の仕事に出会い入学される方もいらっしゃいます。
2. 言語聴覚士の学校で学ぶ内容
教育内容や単位数については、大まかに法令で定められています。
専門基礎分野としては、解剖学・生理学・病理学などの基礎医学、内科学・小児科学・リハビリテーション医学・耳鼻咽喉科学などの臨床医学、臨床歯科医学などの医学系の講義があります。そのほか、生涯発達心理学などの心理学、発音のメカニズムについて学ぶ音声学、子どもの言語獲得について学ぶ言語発達学、社会保障制度や関係法規などを学びます。
専門分野としては、脳の病気や事故などによって生じる失語症や高次脳機能障害の講義、言葉の遅れのある子どもたちについて学ぶ言語発達障害学、上手に発音ができない構音障害についての講義、食事の飲み込みができなくなる嚥下障害の講義、聞こえの障害の聴覚障害などについて専門的知識や技術を学びます。現場での実践として医療機関などでの実習もあります。
高校卒業後の3〜4年制のコースでは、上記に加え、人文科学・社会科学・自然科学などの基礎分野を学習し、教養を身につけます。
3. 勉強以外の経験
入学すると、学ぶ内容が幅広いため、忙しい日々になるでしょう。しかし、勉強以外のサークルやアルバイトなどの経験は、豊かな人間性を築く貴重な場であり、言語聴覚士になった時に必ず役立ちます。
埼玉福祉・保育専門学校では、3年制は16時20分に授業が終わるため、以降の時間をそれらに使うことができます。2年制は平日夜間コースであり、16時30分から21時分の授業になるため、日中は時短の仕事やアルバイトなどを行い、ワーク&スタディを両立させることができます。