はぁって言うゲーム

こんにちは。

突然ですが皆さん、「はぁ」の文字を見たら、誰かに言われたら、それを言った人はどのような心情だと思い浮かべますか?

 

 

社会福祉士科3年生は先日、担任授業「職業人教育」の中で、このブログタイトル通りのゲーム(幻冬舎から発売)を使用し、自分が発した言葉や表情を、他人はどう受け取るか体験しました。

A:なんで?の「はぁ」

B:力をためる「はぁ」

C:ぼうぜんの「はぁ」

D:感心の「はぁ」

E:怒りの「はぁ」

F:とぼけの「はぁ」

G:おどろきの「はぁ」

H:失恋の「はぁ」

 

「はぁ」 にはこれだけの意味、これ以上の意味が含まれるわけです。

Aの心情を演じたのは誰?Bの心情を演じたのは誰?演じる者以外のクラスメイトが予想を立てていきました。

 

では、私がこのゲームを授業に取り入れた意図は。

社会福祉士科は「相談援助職」「ソーシャルワーカー」を目指す学生!

自分の口癖、表情、感情、思考や相手(クライエント)のしぐさ(言動)への着目。様々な要素が絡んで「人間理解」が成り立ち、それを面談技術や関係性の構築に役立てていくのです。これを重要だと実感してほしい!(もちろん言動だけでなく、その人が生きてきた時代背景、生い立ち、既往歴等も重要です。)

 

ゲームを通し、学生の感想、気づきは(一部抜粋)…

○ 3年近く共に過ごしてきたクラスメイトだから分かりやすい。これが初対面のクライエントだったら性格もわからないから印象が変わるのでは。

○ ジェスチャーがあるとわかりやすい。でもクライエントと話すとき、ジェスチャーが入るか分からない。視覚だけの情報に頼るのではなく、意識を向けて聴くことも大事だと思った。

○ 想像する力が大切。

○ 思ったより伝わらない。表情を出しているつもりなのに。

○ 伝わらないともどかしい。言葉が不自由な人が相手だったら…。

○ 日常会話でも声のトーンや口調、しぐさ、表情ひとつで誤解されてしまうかも。

○ 自分に合った表現、感覚を知っておかないと相手に誤解させてしまうこともあると分かった。

○ 伝え手だけでなく受け手の気持ちも重要。

○ 自分だったらどう表現するかを考えるとわかりやすかった。

○ 私はすぐに表情や態度に出てしまうので、時には感情を落ち着かせて抑えることもしていかなくては。

 

 

この授業の数回前の「職業人教育」で「後輩に向けたメッセージ」を作成した3年生。

 

ひとりで黙々と作成する学生。クラスメイトと相談しながら伝えたいことを考える学生。

 

日頃ついつい「聴く」ことに重点を置きすぎてしまいますが、このときの姿は「表現者」としての自覚も芽生えた、根付いた印象でした。

 

今、私の目の前にいるこの人のことを、ただただ懸命に想う。

    ― 私の役割は、この人と共に何をどのように展開させていくことだろうか -

 

今週は後期第10回目の授業週。

各授業、残り5回しか実施できません。数えてしまうと寂しいな…。

卒業までに今よりたくさんの「はぁ」を表現できるように、受け止められるように。そして社会人になり、相談援助面接の場で「はぁ」って言うゲームの意図を思い出してくれますように。

 

担任や教員、学校は学生の応援団です。

今も卒業後も皆さんの成長や活躍をうれしく思ったり、感動したり、応援しています。

 

社会福祉士科3年生担任:山﨑

 

 

 

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