学習の成果

11月15日(木)、それぞれの学科で特色のある取り組みが行われました。

社会福祉科3年生、子ども福祉科3年生は、合同による「卒業研究発表会」を開催しました。社会福祉科3年生は5グループ子ども福祉科は3グループ、それぞれグループでテーマを設定し、ここまで研究を重ねてきました。今回は、その成果の発表です。

 

その研究テーマは、次の通りです。

社会福祉士科:「Win Win パンフレット~知的障害者の方が安心して地域で生活するために従業員ができること~」 「どうすればクライエントに自信をもって接することができるか自己肯定感の観点から検討する」 今のうちから多職種連携~他学科同士、連携を生む方法とは~」 LGBTに関する理解を深め、差別をなくすためのプロセスの研究」 災害時に必要なコミュニティ~若い世代も単身者もみんなあつまれ!~」

 

 

こども福祉科:「学内の「エンゼルキッズ」をより良いものにするには~子育て支援センターとエンゼルキッズの違いを知り、エンゼルキッズの改善に役立てる~」 「障害児と健常児が集団の中で関わりを持つことができる遊びとは」 「児童養護施設でのボランティア~児童養護施設の職員が施設の子どもと過ごす時間を増やすために行われているボランティアとは~」

 

 

(保育士科2年生は、ポスター発表を行いました)

多様性の受容や他職種連携、共生社会の構築、働き方の改革に加えて、本校の学習への改善策など、これからの社会で求められる内容となりました。

それらのテーマに基づいて、3年生になってから授業や実習の合間に調査や分析を行った成果です。まだまだ十分な研究成果とはいえませんが、今回は調査研究にとどまらず、実際の取り組みを通した検証が行われています。常に課題意識を持ってその状況を分析し改善策を考えることは、これから職業社会で求められる資質となります。

 

一方介護福祉士科2年生と介護福祉士科Ⅱ部3年生では、「生活支援技術Ⅱ・Ⅲ中間試験ケアラリー2018」が行われました。これは、それぞれグループごとに介護現場で起こりうる事例を設定し、設定班が出題者、他の班のメンバーが受験者として、指定された状況をもとにした対応等を演じる形で進めました。出題班は、それぞれの対応に対しての評価規準も設定し、最終的に評価を行う形で進められました。

設定された事例は、女性の利用者の身なりを整える「いくつになっても変わらない気持ち」。突然怒り出す利用者への対応である「冷静支援」。地震発生時、視覚に障害のある方の避難誘導の「災害~周りのことも」

 

 

夜間の救急コールへの対応と看護師との連携を行う「初めての夜勤」。後輩介護福祉士の指導を行いながら利用者さんのおむつ交換等に取り組む「協力~先輩の背中を見て行動」

 

利用者のご家族に要介護と要支援のそれぞれの制度等の説明を行う「娘の質問攻め」。一時的にショートステイに入所している利用者さんが自殺を企てことへの対応を行う「ナースコール」。

 

出題者班は、一つ一つの行動を見ながら、しっかりと評価票に記入していました。もちろん、このときばかりは、教員の目となっています。

 

このどれをとっても、それぞれの施設で実際に起こりうる事例で、今までの学習や実習の成果が発揮される取り組みとなりました。卒業後現場に入った際に必ずや役に立つ事例となりました。

このように、本校では指導者 対 学生の図式の学習だけではなく、学生たちの問題意識や主体性を生かした取り組みを行っております。

このことは、卒業後の現場で必ずや生かされるものであり、本校の特色であることが確信できました。

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