「こども福祉科」は、学校での学習とともに近畿大学九州短期大学通信教育部と提携して、保育士免許とともに幼稚園教諭の免許取得をめざしております。
近畿大学九州短期大学通信教育部(以下「近大」と呼びます)のスクーリング授業は、面接授業(スクーリング)と通信授業によって単位を取得することとなり、1科目を除いて、基本的に面接授業(スクーリング)は土曜日や日曜日に本校の教室で実施しております。
こども福祉科Ⅱ部1年生の近大スクーリングの様子です。どの幼稚園でも毎月行われている、お友だちのお誕生日のお祝いする会の企画です。
前に座っているのがお友だち役で、後ろが幼稚園・保育園の先生です。それぞれ工夫された、手作りのお誕生カードを渡し、お友だちにいろいろと質問も。そして、みんなで楽しく手遊びも行いました。
まだ1年生ですので、恥ずかしさが先立っていた部分もありました。しかし、昼間に保育園の保育補助で働いている学生もおり、手馴れた部分も見えました。
こども福祉科Ⅱ部2年生の近大スクーリングの様子です。お友だちに聴かせる物語づくり。物語の基本となる「起承転結」をしっかり。そして、「ドカン!」などの擬音語や「ニコニコ」など擬態語の「オノマトペ」を必ず盛り込むこととの指導を受け、グループワークで物語づくりに取り組みました。もちろん、ただのお話だけではなく登場人物や動物などを表す絵人形の「ペープ・サート」も作ります。
さあ、いよいよ発表です。
「オバケのパーティー」 ゆうくんが、さびしそうにしていたオバケに声をかけたところ、オバケのパーティーに招待されて、いっしょに楽しく過ごしました。
「ある夏の日」 動物たちがビーチバレーを楽しみました。流れていったビーチボールが、いつの間にはスイカに。そして、みんなでスイカ割りを楽しみました。
「みんなでかくれんぼ」 動物たちがかくれんぼ。みつけた動物は「みんなで言ってみよう」の声で教室内に大きな声が響きました。動物たちも上手に隠えれたけど、みんな見つかっちゃった!
「桃太郎レジェンド」 桃太郎のお話をその内幕もふくめて、面白くアレンジしました。予想外の展開で、犬がチワワに、猿がゴリラに、雉がヒヨコに。そして、いつの間にかかぐや姫も登場!
2年生ともなると、表現力も豊かになり、声もはっきりしており、思わず引き込まれていきました。短時間に題材を決め、台本を作り、役割を決め、絵人形を作る。まさしくグループの共同作業の成果で、このことは幼児教育の現場で生かされる力となることが実感できました。
この近大のスクーリングの授業は、まさに幼児教育の現場そのもの取り組みであり、一つ一つの経験がすべて、現場で生かされるものとなっております。
加えて、本校では「エンゼルキッズ」の名称で、毎週金曜日に地域のお友だちやお母さま方に学校お越しいただいて、実際の保育体験を行っております。その「エンゼルキッズ」でも、お誕生会や手遊び、人形劇なども披露しており、学校での学習やスクーリングの成果発表の場ともなっております。
さらに、9月には本校のある大宮区仲町の敬老会があり、そこでは本校の学生と地域のお友だちとでオペレッタを行います。今年は「ピーターパン」を行うようで、その準備にも余念がありません。
これらの取り組みが、学生たちにとって今後の幼児教育の現場で必要な財産となるとともに、自分自身のこれからの道も広がっていくことが感じられました。