11月11日は、何の日かご存知でしょうか。「ポッキーの日」としてメディアでも取り上げられておりますが、実は「介護の日」でもあります。
「介護の日」は、厚生労働省によって2008年に制定されました。介護への知識や理解を深めることや、介護を受ける人やその家族、介護をしてくれる従事者への支援を主な目的とするともに、介護や支援活動について重点的にアピールすることで、介護について考えていただくことを目的としております。「いい(11)日、いい(11)日、毎日、あったか介護をありがとう」という標語から、毎年の11月11日が選ばれたそうです。
この日にちなんで、本校も関わっている様々なイベントが行われました。
11月10日(金)「支えるちから 街のたから」をテーマに、浦和コミュニケーションセンターで「平成29年度さいたま市『介護の日』フォーラム」が、開催されました。本校では、介護福祉士科の授業の一環として参加いたしました。
第1部は事例発表。第2部はトークセッションで、介護現場での取り組み等が報告されました。
「人は心が動かなければ体は動かない」「介護で大切なことは感性でそれを磨くことが介護職員の特性である」「介護職は利用者さんと希望を共有することでその気持ちを持続できる」など、経験と実践に基づいたお話に感銘を受けました。
また、「介護職は厳しく大変である」との世間の風潮に対しては、「大変でない仕事はない。その中で介護職は人の人生に寄り添う仕事で、大変やりがいがある」とのお話をいただきました。
このようなお話を拝聴できることも「介護の日」の大きな意義であると、実感できました。
11月7日(火)より11月13日(月)まで、渋谷・原宿周辺で、「超福祉の日常を体験しよう展」が行われ、本校介護福祉士科の学生が、ボランティアで協力されていただきました。
この催しは、「トークイベント」「スペシャル授業」「車椅子を利用した新感覚のスポーツ」「最新モビリティのファッションアイテム」など、新しい感覚の「福祉」について、理解・啓発を促す取り組みとなっております。
本校の学生たちは、11月11日(土)に、渋谷駅地下道で行われた「新感覚スポーツを Let's Play!」と、原宿の丘で行われた「福祉のスペシャル授業」の受付を担当しました。
それぞれの会場では熱気のこもったトークや体験活動が行われ、ただでさえ賑わっている渋谷の街も、この日は「福祉」で彩られておりました。
さて、11月12日(日)には本校を会場とした「介護の学校 in 埼玉」が開校されました。この催しは、「埼玉県介護福祉士会」「埼玉県介護福祉士養成校連絡協議会」が主催で、第3回目となる今年度のテーマは「介護ってすごい!」でした。本校の5教室を会場(その他業者展示等も多数)に、400名以上の介護職の方や、本校の学生も含めたこれから介護職を目指す学生たちが参加しました。
まず1時間目は、全体会として「認知症サポータ研修」が、第2校舎3階で行われました。認知症の方に対しても、尊厳を踏まえた適切な気遣いによって、日常生活も円滑に進められること、それらに対する適切なサポート方法等の研修となりました。
2時間以降は「基本からプロへ」「○○×介護」「今年のトレンド」「介護ってすごい!」「今さら聞けないシリーズ」のテーマごとに教室を配置して、それぞれの会場で4時間の授業が行われました。
どの会場もたくさんの方で賑わっており、中には立ち見の方もいらっしゃいました。終了後のアンケートでも「教室が狭い」とのご意見もいただき、申し訳ない思いとともに、それほどたくさんの方にご参加いただいたことに対して嬉しい思いをいたしました。
本校介護福祉士科は、これから介護職を担う人材の養成を行っております。介護に対する世間一般の意識は高くとも、介護職に対してのイメージは、決して高いものではありません。だからこそ、「介護の日」の意義が深いものであるとの実感を深めた3日間となりました。
これからの高齢社会に際して、「介護」か不可欠になります。だからこそ、これからの介護の在り方について、今回のような取り組みは、極めて大きいものとなります。
今回の経験を踏まえて、学生たちの意識もさらに高まっていることが感じられました。