株式会社ePARAによる特別授業が行われ、視覚障害者の方々と学生が「ストリートファイター」で対戦するという体験がありました。ePARAは「個性を発掘し、未来をつくる」というミッションのもと、eスポーツを通じて障害者の社会参加を支援する企業です。「バリアフリーeスポーツ」は、年齢や性別、障害の有無に関わらず、誰もが参加できる環境を提供しています。
授業では、視覚障害を持つePARAのプレーヤーたちが、学生たちと対戦しましたが、学生は一度も勝つことができませんでした。視覚に頼らず聴覚を駆使した判断力を直接感じることができました。
学生たちは、普段意識しない感覚の鋭敏さを体験しました。介護の業界でこれから働く学生達は、今回の体験で一度も視覚障害の方に対戦で勝てないという経験を通じて、介護のサービスを受ける方が決して弱者なわけではなく、社会は個性の中で持ちつ持たれつの関係で成り立ち、お互いを補って過ごしていく視点を持つことを学びました。
この経験を通じ、介護というだけの視野ではなく、福祉・社会と広い視野を持ち、他者の立場に立つという感覚を育てていって欲しいと思います。