子どもと一緒に「できた!」を増やせる言語聴覚士

【はじめに】

埼玉福祉に入学を希望する方には、「子どもたちを支える仕事がしたい!」という人がたくさんいらっしゃいます。
その多くは保育士になりたいと考えている場合が多いのですが、実は言語聴覚士も子どもを支える現場で活躍できるんです。

今回は、子どもと関わる言語聴覚士について紹介していきます。

【言語聴覚士って、どんな仕事?】

言語聴覚士は、「話す」「聞く」「食べる」など、コミュニケーション機能や身体機能に問題を抱える人に対して、リハビリテーションや指導を行う職種です。

脳に何らかの疾患を発症し、上手く話せなくなってしまった方(高次脳機能障害、失語症)、病気や高齢化が原因による難聴の方(聴覚障害)など、「話す」「聞く」ができない人たちや、筋力の衰えが原因で、食べ物を飲み込めない方(嚥下障害)の人など、高齢者を含む成人を対象にする言語聴覚士も多くいます。

さらに、生まれつき言葉の発達に遅れのある子ども(言語発達障害)にアプローチし、指導を行う場合もあり、特別支援学校などで活躍することができるのです。

【子どもの「できた!」を増やす】

大人を対象とする場合、脳卒中や神経難病が原因で話せなくなるなど、「失った機能」を取り戻すためのリハビリテーションを行います。

一方で、子どもの場合は、生まれつきの何らかの原因で、耳が聞こえない、上手く話せない、友達と一緒に遊べないという状態からスタート。

「できない」から「できた!」にするために、子どもの言語やコミュニケーションの発達を促進する指導に取り組んでいきます。

【対象とする子どもの症状】

言語聴覚士が対象とする子どもの症状は、次のようになります。

①自閉症スペクトラム、注意欠如多動性障害、学習障害、知的能力障害などの発達障害
②吃音、聴覚障害、摂食嚥下障害、構音障害など

多くの子どもは、障害が原因で言葉を上手く話すことができなかったり、聞こえなかったりすることがほとんど。

コミュニケーションがうまくできないため、小児の発達段階に関する知識や、心理学の知識などを用いながら、一人ひとりに合わせたプログラムを組む必要があります。

まず、障害や症状に合わせて検査を行い、子どもの「できる」「できない」を客観的に評価します。

評価した内容をもとに、対象となる子どもの発達段階を踏まえて「今、できてほしいこと」が「できていない状態」の場合、スモールステップで課題を設定し、少しずつ「できる」を増やしていきます。

【子どもを支えられる現場】 

総合病院をはじめとする医療施設のほか、児童発達支援施設などで勤務することが多いですが、近年では、民間の児童発達支援事業所や、放課後等デイサービスで活躍する言語聴覚士もいます。

特別支援学級でも勤務可能ですが、公立の教職員になるためには教員免許を取得する必要があります。

【言語聴覚士科/中澤先生のお話】

子どもを対象とする言語聴覚士は、「発達や成長を支える」という点では、保育士や幼稚園、小学校の先生に似た部分が多くあると思っています。

これらのどの仕事も、子どもの全体的な発達を伸ばし、新たに「できる」ことを増やしていきます。その中でも「ことばで挨拶をする」「文字を書く」などのコミュニケーションに特化しているのが言語聴覚士です。

一方で、言語聴覚士ならではの点もあります。例えば、自閉症の子を対象とする場合、傷害の特性上どうしても他人に興味を持つことができないお子さんがいます。興味が持てないということは、他人との円滑なコミュニケーションを取るということも苦手です。そのため、「どうすれば人に興味を持ってもらえるのか」というところから指導を始める必要があるのです。

円滑なコミュニケーションが難しい子の場合、まずは一緒に遊んでみる。その中で、「この子がいま、何をしたいのか」を観察しながら見ていきます。信頼関係を少しずつ築いていきながら、何かをお願いされたときに、関連する言葉を一つずつ、音声で伝えながら教えていきます。

その様子は、もしかするとただ遊んでいるように見えるかもしれません。しかし、わたしたちは、細心の注意を払いながら、その子の一挙手一投足を確認し、言葉を教えていくのです。時間のかかる作業ですが、逆に言えばその子の人生にじっくりと寄り添える仕事ですし、「できない」が「できた!」ときに感じる喜びは、この上なく大きなものです。

【おわりに】

「できる」ことを、子どもと一緒に作っていく言語聴覚士になるためには、豊富な専門知識が求められます。
勉強は大変ですが、一人の子どもにしっかり、長く関われるという他のリハビリ職にはないやりがいを感じられる仕事でもあります。

埼玉福祉の言語聴覚士科では、「ひとりにしない学び」を用意しています。先生方と二人三脚で学んで、子どもを支える言語聴覚士をめざしてみませんか?

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