お店のショーケースに並ぶ煌びやかなお菓子達。そのどれもが食べるのが勿体ないくらい美しく、可愛らしく、また繊細に作られています。
シェフが作るこだわりのお菓子達が完成するまでのルーツを辿っていくと、全ては基礎に繋がります。
ふわふわしっとりしたスポンジに、くちどけの良い生クリームと酸味のある苺の組み合わせがおいしいショートケーキは日本人が考えたもので、洋菓子の本場であるフランスにはもともとありません。
しかしながら、このショートケーキを構成する要であるスポンジ生地は、Pâte à Biscuit (パータビスキュイ)とよばれるフランス生まれの生地のレシピで作られているのです。
お店に並ぶ煌びやかなお菓子達もまたこれと同じで、基本の生地の作り方からシェフ達がオリジナルにアレンジを加えて創造していったものになります。
そう考えながら店頭に並ぶ数々のスイーツを見ると、わずか数種類の基本である生地の技術や知識がいかに重要であるかを窺い知ることができるのではないでしょうか。
お客様に味わっていただきたい風味や食感を考えて作られているお菓子は、いわばシェフお一人おひとりの表現であり、視点、想いでもあります。
基本の生地がアレンジされたり、時にはベーシックにそのまま使われ、様々な食材と合わさることによって最終的にそのお菓子にどんなアクセントや統一感を与えているのか・・・。
想像すると、だんだんシェフの頭の中を紐解いてみたくなってきませんか?
1つの基礎にほんの少しの変化を与えることでそこから出来上がるお菓子は途端に無限に拡がります。つまり、基礎をしっかりと身に付け、自分のアイディアを足して組み立てていくことが大切なんです。
まずはその手始めとして、埼玉ベルのパティシエ科1年制で基礎からしっかりと自分の土台作りをしていきましょう。
基礎の知識とスキルを身に付けることで、いつも何気なく食べていたお菓子の中に小さな発見がいくつも見つかるかもしれませんね。