本校は、全国に専門学校70校を展開している、「滋慶学園グループ」に所属しております。時代の変化と社会のニーズを見つめながら、グループ内の各校が特色を生かすとともに、同種の職業教育実践校との連携や、関係業種との協働を行っております。
その滋慶学園グループの一機関である「滋慶教育科学研究所(JESC)」が主宰する「滋慶教育科学学会」があり、全教職員が会員となっております。
その学会では、年に1回各学校での研究や実践の取り組みをまとめ、グループ内での共有化を図るため、「研究発表会」を実施しております。その東日本にある学校を対象とした審査会が、7月11日(水)にサンルートプラザ東京で開催されました。
本校からは、キャリアデザイン・コミュニケーション科(以下「CC科」と呼びます)の学科長で担任の 北村 健明 が「高校訪問の戦略的実施~広報活動の歩み~」をテーマとした発表を行いました。
内容は、CC科の特性から、学校全体の広報とは別に、独自に高等学校を訪問して、学科の趣旨の浸透を図ったこと。それによって、高等学校の先生方や保護者の皆さまに本校CC科についての理解が図られ、入学者の数字となって現れていること。さらに、そのことが在学中の学習はもちろん、進路決定にも大きな影響を持っていることに表れていることを発表しました。
明確な職業人としての目標がある他学科とは異なり、CC科の取り組みを通しての自己実現を図ることに対して、特に高等学校との連携が、大きな役割を持つことが示されました。
系列校の埼玉ベルエポック製菓調理専門学校からは、パティシエ科学科長の 小泉 恭野 が「主体性を引き出すクラスマネジメント~一人ひとりを大切にしたチーム支援の確立」で発表しました。
学生たちの自己肯定感を高め、主体的な取り組みを行うために、担任として個々の学生の特性を理解するとともに、チームでの課題発見・問題解決を推し進めたことで、学生同士が信頼感を深め、学習にも積極的に取り組むようになった様子を発表しました。
他校の発表では、産学連携の取り組みによる実習先の拡大。産学連携による商品開発を他校とのコラボによる実施。国家試験の合格率向上に向けた対応やいわゆる 「アクティブラーニング」の手法による授業改善の取り組み。留学生への対応の取り組み。組織的な働き方の改革。それぞれに現代的な課題への実践研究が行わ れていました。さらに、専門学校の知見と実績をもとにした大学との共同研究による学術的な発表もありました。
その中で、昨年まで本校におり、1月に赤堀製菓専門学校に異動した 山浦 雄矢 氏も「留学生の不安を解消するフォロー体制の構築」について発表者の一員となっておりました。
また、発表の中でも「昨年の○○専門学校の発表の成果を活用して、本校の状況に合わせて取り組んだ」など、発表成果を共有する取り組みもあり、この発表会の意義が高まるものとなりました。
さらに発表を行うことで、それぞれの実践の共有化が図られ、その中で本校でも生かせることや専門性は異なっていても共通する点などもわかり、他校から学び、自校で生かすことができます。
このような実践・研究発表の機会を得ることは、毎日当たり前に実践している取り組みを改めて整理し、振り返りを行うことに通じます。そのことによって、自らを客観的に眺めることとなり、成果や課題も見えてきます。それが、次への改善につながります。
これらのことも、様々なことを専門とする関係校や関係職員が多いからこそ、言えるものでありま。