本校では、20m程度の距離に2つの校舎を有しております。第1校舎には管理部門や教室が中心で、第2校舎では、主に実習授業が行われております。
今回は、第2校舎をご紹介いたします。
入り口を入ると、本校がモットーとしている「今日も笑顔であいさつを」と「ひとつの力がみんなの力」の2つの標語が目につきます。
また、エレベーター前には「AED(自動体外式除細動器)」が設置されており、地域でも必要な際は、ご活用していただくことができます。
さて、5階には「ピアノ室」が完備されており、主に保育士科・こども福祉科の授業で使われます。この日は、こども福祉科3年生が実習を行っておりました。
一人1台の電子ピアノがあり、それぞれヘッドフォンがついてますので、他人に気兼ねすることなく思いっきり練習ができます。本校では、ピアノ経験のない学生でも、保育現場で困らないカリキュラムで取り組んでおります。
4階には「図工室」があり、様々創作活動が行われます。この日は、こども福祉科3年生が、切り絵の創作を行っておりました。
入り口にはかわいい作品も展示されており、思わず微笑んでしまいます。この教室で、学生たちは感性を磨いております。
地階には、「介護実習室」があり、介護福祉士科の重要な実習の会場となります。この日は、介護福祉士科1年生「生活支援技術」の授業の一環で、体位変換の実習が行われておりました。
学生同士が介助者と利用者側とに分かれ、利用者さんの負担のない体位変換の仕方を実践的に学習しておりました。
学生は、説明されたことを携帯用のノートにびっしりと書き込んで、ポケットに忍ばせたり手元において置いたりして、確認しながら実習に取り組んでおります。
またお隣には、「入浴実習室」もあります。
ところで介護では、介護を必要とする人を抱えたり、持ち上げたり、支えたりしなければなりません。 そのため介護者の身体への負担は大きくなりがちで、多くの介護者が、腰痛や肩こりを経験しております。このような介護負担を軽減させるためには、余分な力を使わずに、無理のない姿勢や自然な体重移動で介護することが必要となります。この方法を「ボディメカニクス」と呼び、指導者はことあるごとにボディメカニクスについて指導しております。
介護を必要とする方にとって、介護者の健康がもっとも大切になります。そのため、ボディメカニクスの仕組みを学ぶことも介護福祉士科では重要な学習項目となります。教室内には、ボディメカニクスに関する掲示もされております。
もちろん、第2校舎には通常の講義室もあります。このような教室も、授業のない時間は学生が自習等で使用することも可能にしております。
この日は、介護福祉士科2年生が自習をしておりました。また、このような自習でも必要に応じて指導者が同席し、学習の便を図っております。
第2校舎では、1階にキャリアセンターがあり、就職に関する情報を自由に手にすることができます。最近、学生が利用しやすいようにレイアウトも変更しました。
また4階には図書室が完備されており、介護関係、保育関係、社会福祉関係はもちろん、系列校の「埼玉ベルエポック製菓調理専門学校」の学生も利用できるように、調理や製菓関係の書籍も常備しております。こちらも、学生が自由に利用できます。
このように、本校では施設・設備の充実を図って、より実践的な学習ができるようしております。
専門学校では、理論的な学習はもちろん、実践的な取り組みを通して「現場力」を高めることを第一義としております。そのため本校では、第1校舎と第2校舎にそれぞれの機能を持たせて、人材育成を図っております。