男性保育士の現状とこれから

男性保育者の割合

男性保育者は年々増えていっているのでしょうか?大学や短大、専門学校へ入学し、資格や免許を取得する学生は毎年多くいると思います。
では、一体現場には、どれほどの男性が働いているのでしょう。
厚生労働省や文部科学省の調査など、いくつか探してみると、調査によって数字に違いはあるものの、どれも男性の割合は未だに1割にも満たない結果です。保育園などで男性を見かけることは珍しくなくなってきたように思えはするのですが、実はまだその程度なのですね。
なぜなのでしょう?考えられることは、勤続年数の低さです。厚生労働省の調査を見ると、毎年、資格取得者は増えている中、勤務者数は横ばいです。保育士の資格を取得し働き始めても、男女共に続かないということでしょう。
男性が続かないとしたら、要因は何なのでしょうか。
やはり、処遇面でしょうか?それとも、“保育”という現場に深く根付く、“女性の職場”といった環境に適応できないのでしょうか?
どちらもあるでしょうし、他の要因もあると思います。しかし、筆者も男性保育者ですが、思うことがあります。
どんな仕事も、数年で結果を求めてはいけないと。
特に、男性が保育者になるのであれば、自分自身で居場所や役割を確立していく、それくらいの気概で現場に飛び込むことが望まれます。
男性保育士を目にすることが珍しくなくなってきたことは確かです。
しかし、まだまだ多くの保育現場では、男性職員を受け入れる基盤ができていないことも確かなのです。
こらから男性保育者を目指す皆さん、一緒に道を切り拓いていきましょう!

男性保育者の給与

保育士の給与事情に関しては、社会的にも、これまで度々議論されていることなので、具体的な数字はここでは記述しませんが、解説を加えるとすれば、初任給は全産業平均とさほど変わらないと思います。ただし、地域的に差はあります。
差が出てくるのは数年目以降です。様々な役職が設定されているような会社であれば、上へ上がるにつれてベースも上がっていきます。
しかし、小さい組織体系である保育分野は、この役職がほとんどありません。
すると数年後の給与を会社員と比べたとき、大きく差が開いています。
この問題を解消するべく、保育所では2017年から、新たな役職の創設といった処遇改善策が取られています。
これから更に改善されることを望みたいですね。ちなみに男性であれば、延長保育や園バスの運転を担当したりすることで、手当てを加算してもらうという配慮がなされている園もあります。
しかし、いくら処遇が改善され始めていると言っても、男性としては、まだまだ給与面での悩みは付いて回ると思います。
多くの男性が抱くことは、「将来、結婚して家族を養っていけるのか・・・」という問題です。
一家の大黒柱になるわけですからね。しかし、今の社会は夫婦共働きは何ら珍しくありません。
もちろんパートナーの意向もありますが、日本は今、“女性活躍推進”社会です。相手さえ仕事を続けることに異論がなければ、既婚女性もこれから益々働きやすくなっていくことでしょう。夫婦共働きであれば、将来子どもを養うことだって十分可能です。

保育者のお休み・生活

幼稚園と保育所は機能が違うため、そこで働く職員の働き方も違ってきます。
幼稚園は法的に「学校」のため、夏休みなどの長期休暇があります。
休暇中であっても、預かり保育や行事、研修があったり、日直当番などもあるので、職員は完全には休みになりませんが、それなりに休日数は確保できると思います。
幼稚園は基本1クラスに担任一人ですので、学期中は有休など、ほとんど自由な休みは取れませんが、それでも長期休暇があるお陰で、数えてみると、一般的な会社員が持つ有休日数は、1年間でほぼ消化できるくらいの休日日数です。
保育所は、子どもを持つ夫婦が共働きで、その間、子ども達を預かるための施設です。
そのため、保育所の設置目的によっては1年中開園しています。
ですから、職員はローテーションを組みながら保育に当たっていくので、休日も不規則です。
土日が完全週休二日制というように定まっていないので、働きにくい、大変そうと思ってしまいますが、考え方によっては良い点もあります。
人にもよりますが、保育所に勤める保育士は、平日が休める分、お出かけするには、どこへ行っても混雑に遭遇するといったストレスがありません。この点は大きなメリットだと感じています。
人と休日が重ならないことで、自分の時間をゆっくりと有効に活用できる。そんな使い方ができると思います。

男性保育士の現状について

男性保育士を目にすることが珍しくなくなってきています。
一昔前であれば、保育者と言えば女性の世界のことで、男性保育者がいたとしたら、いかにも物珍しい光景でした。
だから保育者の養成校においても、元は女性が地域に根ざした職業に就けるように設立・普及していった短大に多くあります。
たとえ男性が保育者という職業に興味を持ったとしても、保育者になるためには女性が大勢を占める短大に進学せねばならず、男性が保育者の門をたたくのは非常に勇気のあることでした。現場実習もあるので、エプロンを身に着けて参加することに抵抗がある男性は多いと思います。プライドが高い男性は、それだけのイメージで“保育者”という職業を敬遠してしまいがちではないでしょうか。
しかし、恐らく昨今の学校事情にそんな心配はないと感じます。
もし、男性が一念発起して保育士養成の学校への入学を決意し、大きな不安と緊張を押し切って、初めて教室へ入ったとしたら・・・、拍子抜けをするかもしれません。
それくらい今は、ごく一般的な男女共学の構成に近い状態になっています。

男性保育士の強み

世間的には、まだまだ保育と言えば女性といった名残はあります。
だからと言って、学校で学んでいる男性が、女性の影に隠れ、居場所に困り、窮屈に過ごしているわけではありません。
“子どもが好き”というキーワードは男女共通しているが、特技は様々です。
運動部でずっと活動していた、木登りは得意、虫は何でも触れる、“飾り”ではなくDIYのような工作が得意、車が好きなのでメカニックには強い、今はあまり見かけなくなった“ベーゴマ”などの遊びが得意、ピアノは弾けないがギターなら弾ける、など・・・。
女性の中でも、男性は自分らしさで居場所を作っていけます。
エプロンでさえ、1回の実習で10~20日我慢すれば終わることです。
まして、周りの実習生も同じように身に着けているので、男性が自分で感じるほど、周りの人間は全く違和感を抱いていません。
男性が保育者を目指すことに引け目を感じる時代は終わったのかもしれません。
男性保育士が世に輩出されることが多くなり、保育という現場の幅は広がっています。
身体的、機能的に女性にできないことができることも要因の一つです。

これからの男性保育士

世の中には男女が存在するわけで、ほぼ全ての人間が男女共存の社会で育っています。子どもが多くの時間を過ごす保育の場に、今まで男性がいない方が不思議だったのかもしれません。
海外では、ごく普通に男性保育士が働いています。
日本も保育士の処遇改善は少しずつ進んでおり、少子化と言っても、子どもはいなくなりません。この先AIが台頭していく中、“なくならない仕事”に保育士は入っています。
そんな背景もあり、男性保育士は少しずつ増えてきています。とは言っても、全国的に見れば、まだまだ少なです。
そんな中で、「良い男性保育士がいる」というのは、その園にとって大きなステータスなります。良い園にしたければ、良い男性保育者が必要。そう言われる男性保育者を、皆さんも目指してみませんか?
あなたの長所は、子ども達のために大いに活かされるかもしれません。

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