埼玉県教育委員会では、平成22年度より「子どもたちの学ぶ力や生きる力を育むとともに、地域で地域の子供を育てる仕組みを創る」ことをめざして、県内各地で「子ども大学」の開校を推進しております。
各子ども大学は、大学のキャンパスなどを会場にして、大学の先生方や地域の専門家の方々を講師となり、子どもの知的好奇心を刺激する講義や体験活動が行われています。
さいたま市を中心とする「こども大学SAITAMA」では、毎年本校と、系列の「埼玉ベルエポック製菓調理専門学校」を会場として、1日体験を行っております。今年度は、7月9日(日)の実施されました。
埼玉福祉・保育専門学校では、小学6年生を対象に、前半を「手話で歌おう」と題して、ヒット曲「涙そうそう」を手話で歌いました。指導者より指文字を中心指導を受け、慣れてきたところでみんなで「涙そうそう」と、歌いました。
手話は「言語」です。同時に、今日の体験が「ノーマライゼーション」の意識となって、これからの生活の中で生かされていくと思われます。
後半は、「心理学の世界~だまし絵体験~」を行いました。心理学とは人の心に関する学問です。だまし絵を利用した「錯視」体験により、少しでも人の気持ちがわかってきたのではないでしょうか。
もうすぐ中学生となる6年生は、ひとつひとつの学習に真剣に取り組み、これからの学校生活に大きな影響を持てたのではないでしょうか。
一方、埼玉ベルエポック製菓調理専門学校では、4年生を対象に「プロの器具を使ってウェディングケーキを作ってみよう」をテーマに行いました。
6名の班に分かれて、おかし作りを開始。まず最初に、コーンフレーククッキーを作りに挑戦しました。力を込めて生地をこねることに悪戦苦闘しながらも、力を合わせてがんばりました。
その後、ケーキの飾り付けに使用するマジパン作りました。
4年生では、まだ学校で「家庭科」を勉強しておりません。だから、調理体験が初めてのお友だちもいましたが、自由な発想を生かしながら、なおかつお友だち同士協力し合いながら、大きなウェディングケーキを周りを手作りのケーキで飾り付けを完成させました。
子ども大学とは、今世紀ドイツのチュービンゲン大学で始まり、ヨーロッパを中心に世界各地に広がり、我が国では平成21年)に「子ども大学かわごえ」が誕生しました。
この取り組みのテーマにあるように、子どもたちの学ぶ力や生きる力を育むためには、学校での勉強はもちろん、子どもたち一人一人が主体的に取り組むことが求められます。そのためにも、学校だけではなく様々な教育資源を活用して、よりアクティブに、より深く、より本格的な体験が必要となります。
その意味でも、本校が持つ教育環境を地域の子どもたちに使っていただくことは、この上ない喜びとなります。また、地域の方々にも、本校のことを知っていただける貴重な機会になると、捉えております。
本校では、今後も地域の子どもたちの健全な育成に、地域の皆さまと一緒に取り組んでいく所存でございます。
今後とも、埼玉福祉・保育専門学校をよろしくお願い申し上げます。