• 社会福祉士養成科

小島先生

いろいろな人々との出会いが、福祉の仕事の魅力です

プロフィール

前職・経歴

  • 特別区の職員(福祉指導)
  • 非常勤保育士
  • 相談支援専門員(NPOの福祉施設)

資格

  • 保育士
  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士

現場経験

大学卒業後は、特別区の職員となり、福祉指導という職種で、渋谷区の児童館や学童保育、地域療育などの現場に22年間従事しました。特に地域療育の現場では子どもの発達支援のみでなく、保護者の相談や多職種、他機関との連携など相談援助の業務が多かったです。その後、体調を崩したこともあって退職し、10年ほど非常勤保育士として、重度重症で在宅もしくは入院中のお子さんの訪問療育に従事しました。社会福祉士を取得したのは、その頃です。このように子ども関連の仕事がメインでしたが、子どももいつかは大人になります。人生を通した支援と関わりが課題かなと思い、資格取得後は、成年後見の仕事も始めました。また数年前から週1回だけですが、本校卒業生の方が運営しているNPOの福祉施設で相談支援専門員として成人期の利用者さんと関われる機会を得られました。利用者、家族、スタッフ、いろいろな人々との出会いが、福祉の仕事の魅力ですね。

仕事を目指すようになったきっかけ

社会福祉士の資格ができたのが、1987年。それ以前から、相談援助を含む仕事をしていましたので、当初は、改めて取得する必要性は感じませんでした。が、50代になり、時間に余裕ができたこともあり、もう一度しっかり勉強をしてみようと思い、取得することにしました。資格を持っていた方が他の機関と連携をする際にも有効ですしね。

講師を始めたきっかけ

社会福祉士の資格取得後、以前の職場仲間から某大学の教授が相談援助実習の指導を手伝ってくれる人を探しているという話があり、週1回授業の補助をすることになりました。若い学生さんたちとの関わりが楽しく、もっと、いろいろな学生さんと出会いたいし、補助的ではなく自分のペースで授業を創ってみたいという気持が高まり、ネットで検索したら、本校講師の募集が載っていたので、エントリーしました。

講師としての想い

養成科には、20代〜60代の多様な職業経験、人生経験をお持ちの方々が集まってきます。大学を出たばかりの初々しい若者の隣に全く違う業種から来た50代の方が座っていて、すごく仲良くなっている、という風景も珍しくありません。異年齢、多様な個性が雑居しつつ学び合っているという雰囲気が私はとても好きです。これまでの人生経験、職業経験は大きなストレングス(強み)となりますが、反面、その枠が固定されてしまうと新しい知見、情報が狭められてしまうという危険性も含んでいます。それは私も同様で、長く福祉に関わっているとはいえ、私の知っていることはごく一部です。「学び」に対し、いかに謙虚な姿勢を保ち続けることができるか、学生さんにも私にも課題だと思います。

先生自身のこれからの夢

もっと勉強したいです。60歳になる前に通信制の大学院で児童学の修士を取得し、60代になった今は放送大学の専科履修生として、1年に2〜3科目くらいのペースで履修しています。一番ときめくのが社会学関連の科目ですね。社会福祉士ですから、「社会」の現状や歴史経過や変化をわかっていないと。勉強してきたことは、授業で活かされています。担当科目は「相談援助の理論と方法」ですが、「理論と方法」の背景となる「社会」を語る時に、奥行きが得られるように感じます。自分の狭い経験と勘だけが頼りっていうのは、まずいですからね。常に新しいことを吸収し取り入れていかないと。それから、私は「趣味」があまりないので、少しずつ広げたいです。何をやっているかは、ナイショ☆

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