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段先生

青い空と白い雲。そんな広い世界に大きなケヤキの木がたくさん両手を広げて子どもたちの笑顔を包んでくれる園庭が私の幼稚園の先生としての始まりでした。
2 年目、カナリヤ組年中さん35名の担任として4月スタートしました。5月末の月曜日、Kちゃんのお母さんから「風邪気味なのでお休みします」と電話があり ました。「お大事になさってください」と次の日もその次の日もお休みの連絡がありました。1週間後連絡もなくなり、Kちゃんの様子もわからなくなりまし た。

経験のない私はどうしたらよいのか?

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段先生

許可をいただき子どもたちが帰った後、Kちゃんの家に向かいました。
Kちゃんの家はラーメン屋をしていてお昼時、お店のカウンターでお客さんの邪魔にならないように本を読んでいました。
お母さんが「幼稚園に行きたがらないので、今忙しいから・・・」
とっさに「明日迎えに来てもよろしいですか?」

そして次の日から幼稚園出勤前、自宅から幼稚園を通り過ぎKちゃんの家に向かいました。
1日目ピンポン押しても応答なし。
2日、3日、5日目お母さんがパジャマで「まだ寝ているから」それでも2週間そんなやりとりをしながらも通いました。

子どもと関わる仕事を選んだことに感謝と人の命を預かる大切さを実感

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15日目、お母さんの後ろで目をこすりながら顔を出してきたKちゃんに「おはよう!」と明るく声をかけました。それから5日目、「明日も来る?」Kちゃん の言葉に「もちろんだよ!」20日目のことでした。次の日、少し早めに向かいました。「今着替えてるから待っててくれる?」21日目、私は梅雨の晴れ間の さわやかさを感じながらKちゃんと手をつないで幼稚園に向かいました。次の日は「先生遅い!」玄関で待っていてくれたKちゃんでした。その日、「明日から 先生来ないで大丈夫だよ、幼稚園、やっぱり楽しいからね」そしてお帰りのお迎えのとき、お母さんがお店の閉店の時間が遅く、Kちゃんの負担が大きく、かわ いそうな思いをさせた、と話してくださいました。その時、私は子どもと関わる仕事を選んだことに改めて感謝し、人の命を預かることの大切さをKちゃん親子 から教えていただきました。

私は、子どもの笑顔が大好きです。保育分野を目指している方、そんな子どもの笑顔をたくさん見つめていきませんか?

これから保育士・幼稚園教諭を目指す方へのメッセージ

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子どもの笑顔が大好きな皆さん、その笑顔とたくさん手をつなぐために、明るさと優しさと元気を楽しいポケットに入れて届けにいきましょう。

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