社会福祉士科:卒業研究への取り組み

社会福祉士科3年生は、4月から必修科目「卒業研究」に取り組んでおります。2ヶ月経ってテーマも固まり、今後の研究計画の方向性も定まってきました。今回は、学校長の立場でご紹介させていただきます。

各班の設定したテーマは、「軽度の知的障害者が社会に出て生き生きとした生活を送るには」 「自己肯定感を上げるためには?」 「今のうちから他職種連携」 「LGBTって何?」 「子供を危険から守るにはどんな助けが必要?」 です。それぞれに現代社会の課題を的確に捉えております。

1 卒業研究 (テーマ)

「軽度の知的障害者が社会に出て生き生きとした生活を送るには」については、現在障害者雇用の促進や就労支援は進められておりますが、実際に障害のある方が地域の中で生活するためには、まだ十分とは言えず、困難がつきまとっているのが現実です。そのためにも、障害理解や「合理的配慮」に対する理解が不可欠であり、今後のノーマライゼーション社会の構築に向けて、その成果が期待されます。

2 障害1 3 障害2

「自己肯定感を上げるためには?」については、「自己肯定感」が今の若い人たちに欠けている状況にあり、自分に対しての自信も持てず、そのことが自分自身のキャリアの構築を困難にしております。失敗を恐れず、常にポジティブな思考ができることで自己肯定感を高め、その延長にある「自己実現」に向けての研究が、期待されます。

4 自己肯定感1 5 自己肯定感2

「今のうちから他職種連携」については、福祉を充実させる方向の中で、様々な職種の方々が手を携えながら、一人一人の支援を行っていくことが求められます。特に学生たちが目指す社会福祉士にはその傾向が強く、同じ学校で学ぶ他学科の状況への理解を図ることが、他職種理解や連携の第一歩となります。この研究によって、将来の職業生活に向けた心構えを確立させることが、期待されます。

6 多職種1 7 UR

「LGBTって何?」については、現在は「性的指向」や「性自認」など、「性的マイノリティ」と言われる個人の特性に配慮した取り組みが求められております。一説には、LGBTを自認する人が7.6%と、日本人の左利きやAB型の割合とほぼ同じとも言われております。そのための理解推進は不可欠で、特に幼少のうちから多様性の容認が重要となります。この研究成果を発信することで、学校や社会全体が固定観念で物事を捉えるのではなく、個人個人を大切にする意識の啓発が、期待されます。

8 LGBT1 9 指導者

「子供を危険から守るにはどんな助けが必要?」については、最近の報道にもありますように、重大な事件が発生しております。子供たち一人一人のかけがえのない命を守るためにも、周りの大人たちにはどのような心がけが必要なのでしょうか。家庭・地域・学校はもちろん、警察や児童相談所も含めて、子供たちを取り巻く人たちが連携を図る中で、将来を担う子供たちが安心・安全で元気な日々を過ごすための方策などの提起が、期待されます。

10 子ども1 11 全体

このように今年度の卒業研究の取り組みも、社会福祉士として必要となる資質を踏まえた研究となっております。まだまだ、テーマが揺れ動くことがあり得ますが、本校における学びを通して、将来彼らが活躍するであろう、職業生活への第一歩として、その成果が期待されます。

学生たち一人一人が課題意識を持ち、それまでの学びを深化させ総合させながら、グループでの協働作業で取り組むこと。これこそが本校の学びの集大成であり、本校の大きな特色となっております。